実生活のパーソナルな感性を研ぎ澄まし、酒のベストペアリングを提案

[愛知]
Sake’s Kitchen 主宰、ELLAS 店主
田中順子さん
1976年大阪府生まれ、名古屋在住。一般企業勤務後、居酒屋を夫婦で経営。2010年に唎酒師、酒匠、日本酒学講師の資格を取得。料理教室「Sake’s Kitchen」をスタート。’12 年第3 回世界唎酒師コンクール第3位。’16年、日本酒バー「ELLAS」を開業。日本酒ディレクター& 料理研究家として各種セミナー講師やレシピ監修、イベントプロモーションなど、日本酒を軸にした総合的な食のスタイリングを展開。
http://sakeskitchen.com

「2008年の当時は日本酒のことをほとんどわかっていませんでしたね。ただ、飲むのは好きでした。日本酒に限らず、焼酎やワインなど何でも」

’10年1月に唎酒師、5月に酒匠と日本酒学講師の資格を立て続けに取得しています。「唎酒師だけよりも、酒匠や日本酒学講師の資格を取っておいたほうが、対費用効果を考えると良いのではないかと思いました。それに、もしまた妊娠したらお酒がしばらく飲めなくなるので、やるならば一気に取っておきたいということもあって」

その頃、一人目の子どもが2歳でしたが、夜間保育園に預けて、夜は店の仕事、昼間は自宅に近所のママ友を集め、日本酒とおつまみ料理をアドバイスする教室「Sake’s Kitchen(サケズキッチン)」をスタートさせました。




自宅兼キッチンスタジオのSake’s Kitchenでは、お酒に合う料理の教室を月1回開催。写真は出張講座(東邦ガスクッキングスタジオ)の様子。
更に2012年に、二人目の卒乳記念にと第3回世界唎酒師コンクールに挑戦し、見事3位入賞の快挙を成し遂げます。
「離乳食作りが役に立ったんですよ。離乳食は、重湯から始まり、少しずつ味や食感を足していくもの。私も実際にそれを食べ、どう味を表現するか、コメントを書く練習をしました。毎日くり返すうちに味覚が敏感になり、コンクールのブラインドテストなどで生かされた気がします」

日本酒と料理の相性訴求を更に追求すべく、居酒屋を閉じ、新たに紹介制の日本酒バー「ELLAS(エジャス)」を’16年に開業。夫が作る料理と、田中さんが考え抜いた日本酒のベストペアリングを提案するスタイルです。



カウンター6席、テーブル8席のELLAS。「紹介制にしたのは、お互いが良いコミュニケーションを取った上で、ベストな提供をしたいため」。ブラインドテイスティングの講座などもここで行っている。
この他に、企業主催のパーティーでの日本酒セレクト監修とサーブ、酒蔵見学ツアーのディレクション、なごや朝大学やNHK文化センター名古屋教室での講師など、多岐にわたって活躍中の田中さん。物真似ではなく、自身の日々の体験や感性を研ぎ澄ますことで、「食卓で日本酒を楽しむためのペアリング」というオリジナルな世界を提案していることが成功の鍵のようです。






東京・日本橋の三重テラスにて、だしと日本酒のイベントをディレクション。かつおの天ぱくとのコラボレートでペアリングセミナーを行った。

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