長期熟成酒研究会

長期熟成酒研究会は、熟成古酒の製造に関する技術交流と市場の開発を目的とした、酒造会社による任意団体として昭和60年(1985年)に設立されました。

江戸期までの日本には熟成古酒を嗜む文化が存在していました。しかし、税制等の理由から、熟成古酒は明治期に突然姿を消してしまいました。その後、戦後の税制改正等により、熟成古酒は市場に徐々によみがえりつつありますが、未だに多くの方に認知された存在とまではなっていません。

長期熟成酒研究会は、熟成古酒の復興と研究に夢とロマンを託す酒造会社、酒類流通業、酒販店、飲食業など有志の集まりとして、現在も活動を続けています。

※今回は以下4社が出展しております。


株式会社本田商店
1921年(大正10年) 〒671-1226 兵庫県姫路市網干区高田361-1 TEL.079-273-0151 FAX.079-274-2454
http://www.taturiki.com info@taturiki.com
元禄時代より播州杜氏の総取締役として酒造りに専念し、網干の地に酒蔵を創ったのは大正10年(1921年)。酒米の王様と呼ばれる山田錦の産地兵庫県、その地にある龍力は、最高品質特A地区産の山田錦を使用。『米の酒は米の味』という考えでお米にこだわり、杜氏の持てる技術で米の味を十分に引き出し最高の清酒を醸造しています。
※表記一部省略:その他=その他製法/精米=精米歩合/日度=日本酒度    アミ=アミノ酸度

No.1 龍力 熟成古酒1999   2,500円(720ml/税別)
特定名称 その他 原料米の品種 精米 ALC 使用酵母 日度 酸度 アミ
純米酒   麹米:雄町
掛米:雄町
麹米:65%
掛米:65%
16度以上17度未満 協会9号 -1.0 1.7 1.6
岡山県[瀬戸雄町研究会]会員の農家が生産した『雄町』を使用。新酒を長期熟成することにより、酒が黄金色になり、味わいにまろみを帯び、口当たりがやわらかくなります。飲んだ後、悪酔いしない、心地よい余韻が楽しめます。
飲み方は、冷やはもちろん、常温、45℃前後のお燗をお薦めいたします。
薫酒
お薦め温度帯:15~20℃又は35~40℃

相性の良い料理
中国料理や上質の和菓子類と合わせたい熟成古酒。北京ダック、牡蠣のオイスターソース炒め、羊羹、黒糖カステラなど。


No.2 龍力 純米大吟醸酒 神功 7,000円(720ml/税別)  =酒仙人コイン(2枚)
特定名称 その他 原料米の品種 精米 ALC 使用酵母 日度 酸度 アミ
純米大吟醸   16度 宮城酵母 +1.0 1.4 1.1
「五百萬石」の先祖米になる「神力」を100%使用、究極の純米大吟を目指し、120時間以上かけて精米歩合30%まで丹念に磨きあげた逸品。適度な米の旨味のバランスがよく、上品の香りと繊細な味わい、後味のキレが絶妙です。
薫酒
お薦め温度帯:15℃前後

相性の良い料理
会席料理などと好相性を示す品格のある純米大吟醸酒。また地元の名産品である明石鯛、明石蛸料理とも楽しみたい。


下越酒造株式会社
1880年(明治13年) 〒959-4402 新潟県東蒲原郡阿賀町津川3644 TEL.0254-92-3211 FAX.0254-92-5618
www.sake-kirin.com info@sake-kirin.com

明治13年、雪深い山紫水明の地、新潟県津川町で創業。鎌倉時代当地に築かれた「麒麟城」により、人生の晴れの舞台で飲まれる吉を呼ぶ酒で在りたいと「麒麟」と命名。故、現社長親子2代が国税局の鑑定官を長く務めた経験を活かし、日本吟醸酒協会、長期熟成酒研究会、新潟産地呼称協会、日本酒輸出協会等にも参加し、妥協する事なく品質本位の酒造りに精進。熟成酒に関しては、大吟醸酒等を低温で貯蔵する淡熟型、純米酒等を常温で貯蔵する濃熟型に2分され、今回は消費者が自宅でも熟成を楽しめる濃熟型の時醸酒を紹介。貯蔵年数に依る飲み比べをお楽しみ下さい。
※表記一部省略:その他=その他製法/精米=精米歩合/日度=日本酒度    アミ=アミノ酸度

No.3 麒麟 時醸酒 2001年   2,380 円(200ml/税別)5,700円(720ml/税別) =酒仙人コイン(5枚)
特定名称 その他 原料米の品種 精米 ALC 使用酵母 日度 酸度 アミ
純米  山廃無濾過原酒 麹米:山田錦(兵庫県)
掛米:山田錦(兵庫県)
麹米:70%
掛米:70%
17度 Karg-7 -13 5.4
濃い山吹色、こうばしい立ち香に口に含むとしっかりした酸味を甘さが柔らかく包み、チョコレート、アプリコット、ナッツ様な複雑な風味が多層に形成され、柔らかさ、余韻の長さと言い、一層風格が増した1本。
薫酒
お薦め温度帯:15~25℃

相性の良い料理
濃厚かつ甘味のある料理と合わせたい熟成古酒。フォワグラのソテー、中国ハムの蜂蜜煮、熟成ウオッシュチーズとドライフルーツなど。


No.4 麒麟 時醸酒 2006年   1,810円(200ml/税別)4,200円(720ml/税別)  =酒仙人コイン(3枚)
特定名称 その他 原料米の品種 精米 ALC 使用酵母 日度 酸度 アミ
純米   麹米:山田錦(兵庫県)
掛米:山田錦(兵庫県)
麹米:70%
掛米:70%
17度 Karg-7 -13 5.4
熟成10年、色合いと言い、香り、味わいにも熟成酒の雰囲気を醸しながら進化中。ロンドンサケチャレンジ2015年で銅賞授章、ヨーロッパの展示会でも現地料理との相性で好評。
薫酒
お薦め温度帯:15~25℃

相性の良い料理
脂と酸味のあるの肉料理と合わせたい熟成古酒。酢豚、熟成シェーブルチーズ、トリッパのトマト煮込みなど。


No.5 麒麟 時醸酒 2016年   1,200円(200ml/税別)2,000円(720ml/税別)
特定名称 その他 原料米の品種 精米 ALC 使用酵母 日度 酸度 アミ
純米   麹米:山田錦(兵庫県)
掛米:山田錦(兵庫県)
麹米:70%
掛米:70%
17度 Karg-7 -16 3.6
長期の熟成に耐える濃醇な旨味を求めて、原料米、山廃酛、100%近い麹、無濾過純米原酒と製法に拘った自家熟適性酒。今飲むには若いが、ドイツワインに似た酸と甘味のバランスは長期の熟成を約束。
薫酒
お薦め温度帯:15~25℃

相性の良い料理
濃厚な和食と合わせたい熟成古酒。キンキの煮付け、煮穴子、鰤の照焼き、鯨の竜田揚げ、鯉こくなど。


「岩の井」 岩瀬酒造株式会社
創業:1723年(享保8年) 〒299-5102 千葉県夷隅郡御宿町久保1916 TEL.0470-68-2034 FAX.0470-68-5791
http://www.iwanoi.com sumiyoshi@iwanoi.com
千葉県御宿町に位置し、母屋の茅葺の梁には、400年以上前に御宿沖で難破したメキシコ帆船の帆柱を使用しています。創業1723年で約300年の時が流れており、代々名主の副業的に受け継がれて、大正時代に本格的に酒造りに力を入れ、昭和22年、全国鑑評会で首席を受賞。
「岩の井」の由来は、「岩瀬の井戸」を表しています。硬度13~15の硬水で旨味が有りキレの良いお酒を目指して仕込んでいます。山廃仕込みにこだわり、全仕込みの三分の二以上を山廃酛で仕込んでいます。「山廃仕込み」と「長期熟成古酒」にこだわっています。
※表記一部省略:その他=その他製法/精米=精米歩合/日度=日本酒度    アミ=アミノ酸度

No.6 古代黒米「玄耀(げんよう)」 4,500円(500ml/税別)  =酒仙人コイン(3枚)
特定名称 その他 原料米の品種 精米 ALC 使用酵母 日度 酸度 アミ
純米   麹米:古代黒米
掛米:古代黒米
麹米:85%
掛米:85%
16 701 非公開 非公開 非公開
古代黒米を使用した長期熟成古酒 1997年醸造
深みのある味わいと旨味のある純米酒
焼き伊勢エビ、アナゴの煮付やフォワ・グラ他(常温~人肌燗)
薫酒
お薦め温度帯:15~20℃又は35~40℃

相性の良い料理
鰻の蒲焼き、豚の角煮などと共に、カリントウ、きんつば、栗まんじゅう、どら焼きなどの和菓子とも合わせたい熟成古酒。

「純米吟醸酒 松声」鈴木酒造店
創業:1689年(元禄2年) 〒014-0207 秋田県大仙市長野字二日町9 TEL.0187-56-2121 FAX.0187-56-2124
http://www.hideyoshi.co.jp info@hideyoshi.co.jp
創業元禄弐年(1689年)、創業以来、格式ある伝統の技と創造を融合させ、尚且つ手作りによる酒造りにこだわり続けている酒蔵です。
酒名「秀よし」は、嘉永年間に秋田藩主佐竹侯より拝命しました。従来の秋田藩御用酒「清正」に優る酒と激賞され、「豊臣秀吉」の主従関係と「秀でて良し」の二つの意をもって、「ひでよし」と命名されました。その後、藩の御用酒として広く愛され、手造りにこだわり、製法を職人の経験と技にゆだねて、地元の方々に悦ばれるお酒を造って参りました。これこそが確固たる信念の下における当蔵の信条であると考え、豊かな米と水に恵まれた豊穣の地で、伝承の文化を大切に守り育てることが、我が蔵の使命だと存じます。
※表記一部省略:その他=その他製法/精米=精米歩合/日度=日本酒度    アミ=アミノ酸度

No.7 秀よし 大吟醸 秘蔵酒  3.900円(720ml/税別)  =酒仙人コイン(3枚)
特定名称 その他 原料米の品種 精米 ALC 使用酵母 日度 酸度 アミ
大吟醸   麹米:山田錦・秋田酒こまち
掛米:山田錦・秋田酒こまち
麹米:40%
掛米:40%
16度 混合酵母 +3.0 1.1
五年の時を超えて皆様のお手元にお届けする「秘蔵酒」は、味はまろやかで、香りは円熟の極みと言っても過言ではありません。
薫酒
お薦め温度帯:15~18℃

相性の良い料理
フレンチ、イタリアンなどと合わせたい熟成古酒。熟成生ハムと完熟果実、白レバーのムース、鹿肉のロティブルーベリーソースなど。

※日本酒百年貯蔵プロジェクトについて

平成17年(2005年)、長期熟成酒研究会は創立20周年を迎えました。これを記念して企画されたのが日本酒百年貯蔵プロジェクトです。

日本酒を百年間貯蔵するという前代未聞の試みには、継続的な観察により日本酒の熟成に関する更なる知見への期待、そして私たちの誇る熟成酒、そして日本酒の魅力を形あるものとして百年後の未来の人々に伝えて行きたい、そういった願いが込められています。

日本酒百年貯蔵プロジェクトは、独立行政法人酒類総合研究所および学校法人東京農業大学との共同プロジェクトとして平成17年(2005年)にスタートしました。日本酒の貯蔵は、酒類総合研究所と東京農業大学で別々に行われています。

赤レンガ酒造工場地下貯蔵室

独立法人酒類総合研究所では、東京都北区滝野川にある酒類総合研究所東京事務所の赤レンガ酒造工場の地下貯蔵室で貯蔵熟成を行っています。この赤レンガ酒造工場は、明治期に大蔵省醸造試験所の設備のひとつとして建造された、当時の面影を色濃く残す酒造工場です。

ここでの貯蔵には、百年という長い年月に耐えられるよう、様々な工夫が為されています。ガラス瓶の代わりにチタン製のボトルを用いる、ガラス瓶に貼る紙のラベルは劣化してしまう恐れがあるため金属プレートを用いる、貯蔵棚には劣化しにくいヒノキとヒバを用い、金属の釘などは利用しないなど、細心の注意が払われています。

平成17年(2005年)12月8日に貯蔵室内で貯蔵開始式を行ないました。最終的な開封は2105年の予定です。