Vol.18 風露 天青 直汲み無ろ過生原酒 朝しぼり(神奈川県)


皆様、新酒の季節でございますわね。ふふっ、でもしぼったその日に飲んでいらっしゃる方っているかしらん?

なにやらお蝶夫人風自慢げな書き出しですが、神奈川を代表する明治5年創業の湘南唯一の蔵、熊澤酒造さんでは、03年からなんと早朝しぼったばかりのお酒を、一部の特約店さんにその日のうちに分けています。それをさらに酒屋さんは飲食店さんなどのお得意さんに大急ぎで配達し、私たちは朝絞ったできたてのお酒をその日のうちの飲めるというわけ。
当初は、取りにきてもらう都合上、地元の酒屋さんが中心だったので、朝6時くらいのしぼりで間に合ったそうですが、今は都内の酒屋さんにも分けているので、早朝というより深夜に絞り、即瓶詰め、ラベルを貼っての大忙しの作業で、社員総出だとか。
私も初もの好きな江戸っ子魂がうずき、12月の声を聴くと今年の朝しぼりはいつなのかしらんとネット検索し、置いてある居酒屋さんにもチェックの電話を入れたりします。


熊澤酒造入口。
この日もジモのマダムがランチを食べにきてました。

たまたま蔵にお邪魔したので早速買って帰ろうとしたら、特約店さんにしかおいていないとのこと。そーです、そう来なくっちゃですよね。扱っている茅ヶ崎の酒屋さんを教えてもらい、なんとか無事getして家路につきました。
逸る気持ちを抑えつつ、まずは冷蔵庫で休ませてから、開栓…。おおーっ、まだそこはかとなく…どころではなく、かなり元気にぷちぷちと致します。なんともフレッシュでさわやかな味わい、いろんな果物の香りも飛び込んでくるではないのー!これぞ新酒の極み。まったくもって贅沢なひとときでした。


蔵の事務所にて。この人がうわさの五十嵐杜氏。勝手に湘南王子と呼んでます。
お酒のみならず、発酵食品にも詳しいんです。

さて、この天青はdancyuの日本酒コスパ№1にも選ばれていますが、本当にこんな値段でいいんですかー?!と手を合さずにはいられないほど、リーズナブル。ちなみにこの朝しぼりは、直汲み無濾過生原酒の特別本醸造で、1升2310円(税込)。
名前の由来は中国の「雨過天青雲破処」という故事から。雨上がりのすっきりと澄み渡る青空のようなお酒をコンセプトに、純米大吟醸の「雨過」、純米吟醸の「千峰」、純米酒の「吟望」、特別本醸造の「風露」と4アイテム揃っています。


どこを見ても絵になります。

本当にすがすがしく、ひと口含めば憂さを忘れ、ふた口飲めば、背筋を正したくなるようなお酒です。あ、その割に私の素行の悪さは治らないとおっしゃっている方、お酒の魔法は短いのです、はい。

来春早々には天青の兄弟分「曙光」の朝しぼりも予定されています。こちらもとっても楽しみですね。
熊澤酒造さんは地ビールも作っており、ワールドビアカップで金賞も獲っています。併設されているレストランでは造りたてのビールや日本酒が美味しい食事とともに楽しめますよ。パンやさんもあって、女子にはたまらない場所なのです。

データ
原料米:五百万石
精米歩合:60%
アルコール度:18度

熊澤酒造株式会社
http://www.kumazawa.jp/


今年1月オープンしたグッズショップ。
桶を作っていた場所だったので「okeba」。
湘南で活躍する作家を中心に扱っています。


  12月5日の朝しぼり、おいしくいただきました。


蔵の向かいにある知る人ぞ知る自然栽培・有機栽培の
「伊右衛門農園」。
無人直売所で新鮮野菜もとってもリーズナブルに
購入できますよ

レポート:入江亮子
http://moon.ap.teacup.com/onjakukaitop/ 

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