Vol.10 愛宕の松 純米吟醸「ひと夏の恋」(宮城県)


「ひと夏の恋」。
それって恋愛話し…?いえいえ、れっきとしたお酒の話し。恋は恋でも、お金で買える恋の話しです(笑)
「恋なんて…ふっ…いつのことやら。」そんな遠い目で、過ぎ去った昔を懐かしむ人にお薦めしたいのが、愛宕の松・夏季限定酒「ひと夏の恋」です。

醸すのは「伯楽星」を代表銘柄とする新澤醸造店。宮城県大崎市三本木にあります。
“究極の食中酒”“フレッシュな酒”を追求すべく、甘さをギリギリまで抑え、渋味を残した若い状態で出荷する「伯楽星」に対し、同じ食中酒でも若干糖度を高めにし、味の幅を持たせているのが「愛宕の松」ブランド。また、全てを宮城県産の材料にこだわるのも特長のひとつです。

今年3月末、女きき酒師軍団有志の皆さんと蔵見学にお邪魔した際に、新澤杜氏の酒造りにかける想いをじっくりと伺うことができました。
*詳細は「Sake Study  vol.4  宮城の蔵探訪ツアー其の一【伯楽星 新澤酒造店】をご覧ください。

“究極の食中酒”という独自のスタンスを一早く築きあげながらも、あくなき探究心で常に全力投球の新澤杜氏。若くして酒造りの名人だと思っていましたが、イメージ戦略にも長けているなと強く感じます。
夏限定の「ひと夏の恋」、原料米は「ひとめぼれ(宮城県契約栽培米)」、ラベルには仲良く並んだピンクのハートがふたつ。まさに乙女心にキュイ〜ンとくるアプローチ!
その一方、口に含めば鮮やかな酸味が爽やかに広がり、芯のある優しい旨みが包み込む…。
せつなくはかない、夏の恋という情景にピッタリです。

キリリと冷たく冷やして、淡い夏の思い出と共にお楽しみください。



データ
愛宕の松 純米吟醸「ひと夏の恋」
原料米 : 宮城県契約栽培ひとめぼれ100%
精米歩合 : 55%
AL:16%
日本酒度 : +3
酸度 : 1.8

レポート:早坂久美

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