Vol.7 北島酒造「しぼったそのまま 一番酒」 (滋賀)


京都から湖東方面に向かい、草津でJR草津線に乗り換えて15分ほどのところにある「甲西」駅のすぐ近くに蔵元はあります。
創業は文化二年(1805年)。
「比叡おろし」といわれる近江独特の朝晩の冷え込みと鈴鹿山系の伏流水と、地元で精魂こめて育まれている良質の米「吟吹雪」「玉栄」等を使い、口当たりが優しく、上品な味わいのお酒を造られています。



個性派揃いの中でも、「しぼったままそのまま一番酒」は“蔵自慢の秘蔵っ子”と言われる通り、酒槽で搾る過程の中で「中汲み」と言われる一番美味しいところだけをそのまま瓶詰し、低温で貯蔵され時間をかけゆっくりと熟成される、まさに“秘蔵っ子”なのです。

麹米に玉栄、掛米に日本晴を使用して香りは穏やかでやさしく、原酒とは思えないまろやかな口当たりと、米由来の旨味、上品な味わいは格別です。
無濾過の生原酒ですが、冷酒以外でも常温、オンザロック、ごくぬるめの燗でも、そして凍結酒としてシャーベットのように召し上がるのも美味ですよ。
私、お気に入りの大人のデザートです。

他にこの蔵には、山田錦の親品種である「渡船」を復活し、醸した「純米渡船」、どぶろくのような味わいを持つ「純米にごりうま酒」などがあり、特に、厳選した梅を生酒で仕込んだ「梅酒」は甘味が少なく、すっきりした味わいでオススメです。

北島酒造さんには、個性豊かなお酒が揃っていますが、まずは….
「しぼったそのまま一番酒」をお試しくださいね。



この原稿を書いている時にうれしい知らせが届きました。
今年の新酒鑑評会にて「金賞」を受賞されました。
まだ商品化の予定はないようなのですが、ぜひ味わってみたくなります…
楽しみ、楽しみ。

データ
AL:18~19度
原料米:玉栄、日本晴
精米歩合:60%
酸度:1.2
アミノ酸度:1.2

北島酒造株式会社
〒520-3231 滋賀県湖南市針七五六番地
Tel 0748-72-0012
http://www.kitajima-shuzo.jp/

レポート:築山佳恵

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