Vol.6 天神囃子「縄文の響」(新潟)


新潟のお酒といえば、淡麗辛口という印象が強いのではないでしょうか。
こちら魚沼酒造株式会社は十日町郊外の山際にあり、「越淡麗」、「五百万石」など主に新潟県の酒造米を魚沼山系の伏流水で仕込み、旨口のお酒を醸され地元でもとても愛されている蔵元さんです。



越後湯沢を訪れた際、おみやげに購入したきれいな瓶のお酒、それが天神囃子でした。
(越後妻有地域の里山を舞台に3年に一度開催される大地の芸術祭の参加作品で、その斬新なボトルデザインは、先日開催された国際コンクールのデザイン広告賞「D&ADアワード」に入選をされるなど多方面に意欲的な活動もされています。)



全く新潟のお酒らしくない酒質に驚き、興味が沸き蔵見学へ。おそるおそる電話をしてみると、明るい感じのよい女性の声。酒造りでお忙しい中、快く蔵見学を了解して下さいました。
こじんまりした蔵は、歴史を感じさせる佇まい。清潔感が漂います。見学が終わり奥さまお手製のおつまみとともに試飲させていただいたお酒はどれも美味しい。飲み口のやわらかい、心がほっこりするようなお酒。
また、普通酒、本醸造酒も素晴らしく、どのランクのお酒も手を抜くことなく丁寧にお酒造りをされているのを感じます。

私の溺愛酒、「縄文の響」は酒米に地元十日町で栽培された亀の尾を使用しています。50%まで精米し、低温でゆっくりと発酵させたお酒は、米の旨味もしっかりとありながら、切れもあります。また香りとのバランスも良い。冷やしてもいただいても美味しいのですが、ぬる燗も最高!!!
じんわりと身体に染み込んでいく様は、心地よく、盃がすすみます。

酒名の天神囃子とは、妻有地方で古くから唄い継がれている祝い唄で、稲作豊穣を祈願する神事唄であったそうです。
祝い酒としても愛されているこのお酒、是非味わってみてください。
やさしい気持ちになれますよ。



魚沼酒造
http://www4.ocn.ne.jp/~tenjinkk/

レポート:川原井 恵美

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