Vol.4 白木恒助商店「達磨正宗」(岐阜県)


「熟酒」。SSIの日本酒の4タイプ分類で確立されているお酒のタイプ。でも、なぜか皆さんいつもの店や晩酌では、馴染みないのではないでしょうか?

そこで今回は岐阜市の白木恒助商店さんの代表銘柄、【ダルマ正宗】を通じ、「熟成古酒」の素晴しさを少しでもお届けできたらと思います。
現在、6代目の白木善次さんと7代目の白木寿さん、そして6代目お嬢さんの滋里さんの切り盛りするお蔵です。



熟成古酒は鎌倉時代ごろから“溺愛”されていた歴史があるようですが、明治政府が始まった頃から昭和19年までは造石税により、それ以降、出庫税に変わるも、物資が乏しい時代だったため、搾ったお酒を長期貯蔵することはどの蔵元も困難だったようです。

そんな中、6代目は「蔵の中に積んであった、黄色みを帯びた、ヒネ香のある吟醸酒が結構旨い」ということを知っていました。そこで、全国でも先駆けて昭和40年代中ごろより、吟醸酒、純米酒、アルコール添加酒などを貯蔵を開始しました。「熟成古酒復活のパイオニア」といわれている由縁です。

7代目は杜氏兼ブレンダーとしてこれまでの熟成古酒をいかに個性を引き出し、バランスの良い商品にするか吟味を重ねています。
達磨正宗十年古酒、二十年古酒ともそれぞれの年代の中でのブレンドをし、悠久の浪漫を感じさせる熟成古酒に仕上がっています!

2009年はより多くの人に熟成古酒の素晴らしさを伝えたいとの思いから、【ダルマ正宗限定ブレンド】を熟成古酒の説明が出来る酒屋のみに販売。価格を抑えるなど蔵元の努力が感じられます。

今年は2010年版ブレンドの発売を控えているのですが、なんと寅年にちなんだ、だるまさんのデザインになるとか・・・期待大です!
いずれも飲食店で料理と一緒に提案していただき、「料理との相性の良さと親しみやすさを体験していただきたい」という願いが込められています。「よもぎ麩揚味噌田楽」を一寸つまみになんていいかも・・・


冷やもいいし、軽くお燗にしても、温度を上げてから燗冷ましをゆっくり飲むのも魅力です。
「酔い覚めの心地よさ」は熟成古酒を体験した人だけに与えられる至福の朝です。
この心地よさは、なんでも水の分子と溶け合ったアルコールが熟成されていることによるそうです。
新酒にはない時のチカラを感じますね~。

熟成古酒の定義は「満3年以上熟成させた、糖類を添加しない清酒」みなさんもこの素晴らしい熟成古酒を身近にどうぞ。
達磨正宗醸造元 白木恒助商店


首都圏で熟成古酒を買えるお店・飲めるお店を紹介します。
【買える】
味のマチダヤ・さかや栗原・大黒屋酒店・ESPOAはせがわ・荘酒店・熟成酒屋花・伊勢丹新宿店
【飲める】
酒茶論(品川)・熟成酒屋花(新橋)・庫裏KURI(銀座・新橋)・樽一(新宿)

レポート:イトウマイ

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