「Sake Study Vol.11」「白山氷室 純米吟醸凍結酒」~氷室ノ雪二ナゾラヘテ~


今回は、小堀酒造店様の永井氏をお迎えし「白山氷室 純米吟醸凍結酒」を中心にお話をうかがいました。
まさに、暑さ厳しいこの季節にピッタリな内容です。


小堀酒造店・永井氏の熱いトーク

加賀の氷室の粋を想う

江戸享保年間創業の小堀酒造店は、石川県白山市で「加賀菊酒」の伝統を継承する歴史あるお蔵元です。
そこで醸される「白山氷室 純米吟醸凍結酒」は、現在も加賀で受け継がれる「氷室の日」をモチーフに、零下20度で凍結貯蔵したお酒。
そもそも「氷室」って?から丁寧に説明してくださる永井氏のお話は、その歴史と雪氷になぞらえた想いを紐解いてくださり、これは単なる凍らせた日本酒じゃないぞ!と引き込まれていく参加者でした。
*「氷室の日」については、文末をご参照くださいませ。

一瓶で何度もおいしい凍結酒の変化

そして、待ちに待った試飲。
キンキンに冷え、霜をまとった小瓶は、それだけで涼感たっぷりです。
ふたを開け、みな一斉にスプーンでザクザク!
かき氷のように夢中でほじり、子供の頃に戻ったような楽しさですが、口に含めば、上品な大人の氷にうっとり~。
次に、シャーベット状になったものをグラスでいただけば、氷の中に封じ込まれていたしぼりたてのフレッシュ感とキレのある味わいが次第に押し寄せ・・・・。
あ~、さすが加賀の地で伝承を大切にする想いが詰まったお酒は、品格が漂い、おいしいっ!としみじみ。
かき氷→シャーベット→ぐぴぐぴっと一気に!と、贅沢な変化を満喫させていただきました。


涼を味わう!「白山氷室 純米吟醸凍結酒

盛り上がること間違いなしの多彩な演出

途中、DVDで「白山氷室 純米吟醸凍結酒」の楽しみ方を見せていただいたのですが、
演出次第で、様々なシーンに応用できる頼もしいお酒!
すでに、料亭で出されているような高級感漂う演出はもちろんのこと、反対に、カジュアル路線でもバッチリ。
たとえば、半分に切ったメロンやスイカにシャーベット状のお酒を入れ、果肉とともに味わったり、大きなガラスの器から竹杓ですくい分けるなど、遊び心満載でダイナミックな演出は、ぜひ今年の夏にチャレンジするしかないでしょう!

酒米「北陸12号」の日本酒を味わう

このほか、6種類の日本酒をお持ちくださり、永井氏の熱いトークに誘われ、試飲に大忙し!
中でも「甚 / 純米酒」は、希少品種の酒米「北陸12号」を用いたお酒で、初めての経験でした。
この酒米の特徴は、土や大地を思わせるような香りだそうですが、意外にも柔らかな飲み心地でビックリ。ぜひ、ぬる燗でも試してみたいお酒です。

さらに、「加賀梅酒」と、ニシンの糠漬け「こんかにしん」をお土産にいただき、何とも贅沢な会となりました(どちらも絶品!うなります)

  
絶品!小堀酒造店の「こんかにしん」

最後に、このような濃密で貴重な経験ができた会となり、永井様、板場様はじめスタッフのみなさま、幹事の入江さん、ありがとうございました。


豪華な6種類を堪能

*氷室の日とは
加賀で江戸時代から続く夏の風物詩。加賀藩主の前田公が氷室に蓄えた雪氷を取り出すのが旧暦の5月末日で、その雪氷を徳川将軍に献上したり、自ら食したりしたのが旧暦の6月1日でした。6月1日は氷室の日と呼ばれ、加賀藩主である前田公だけではなく城下の人々も氷室の雪氷をかたどった氷室饅頭を食べ無病息災を願ったそうです。この「氷室の日」の風習は現代も受け継がれており、現在でも毎年7月1日(旧暦の6月1日)には石川県金沢市を中心とした加賀地方で氷室饅頭が売られます(小西酒造店HPより抜粋)


レポート:高橋ゆきの 

女唎酒師軍団活動レポート