「Sake Study Vol.9」滋賀の蔵元見学【御代栄・北島酒造】


  「Sake Study Vol.9」は「滋賀の蔵見学ツアー」です。
京都・大阪・名古屋から日本酒を愛する9名が参加!
日本酒への熱い想いを胸に酒造りに取り組む蔵元と、親交を深めてまいりました。日本酒の良さを再認識する素敵な見学会になりました!



「心を酔わす」日本酒

文化二年(1805年)創業。若き後継ぎ、第14代 北島輝人専務が、酒造りの現場を案内して下さいました。
北島酒造は「体を酔わすだけのお酒」ではなく、人間関係を大切にした「心を酔わすお酒」を目指している蔵元です。

鈴鹿山系から湧き出る伏水流と美味しい近江米、高度な技術と設備、そして蔵人の熱い想いで日本酒を醸しています。
「気に入らなければ一本のお酒も門を出さない」という頑固なこだわりは、日本酒への愛情の表れ。
そして、秘蔵っ子「しぼったそのまま一番酒」は、一番おいしい中汲みをそのままビンに閉じ込め、身近なお店でも販売されているお酒で、生活の中に溶け込み、どんな食事にも合わせて温度や飲み方を変化させることができるので、造り手と飲み手・料理と酒を繋ぐ役割を果たしています。



「受け継ぐ」ものと「変化させる」もの

但馬杜氏の技と蔵の歴史が築き醸してきた美味しい酒は、現代に至ってさらに洗練され美味しさを増しています。
受け継がれてきた技術を効率よく酒に反映させるため、作業効率を上げる工夫をいくつもされていました。
・米を蒸す際、直接蒸気が米に当たらないよう、“疑似米”(プラスチック)を網に入れ一番下に敷き詰めて蒸す。
・吟醸用の麹室では、少ない人数で作業ができるよう、蓋を使用せず、一人でも運べる大きさの箱(オリジナル)を使用。
・    床ヒーターを入れ、温度が低めでも結露で麹米がべたつかない工夫、などなど・・・。

麹は缶を使用して振る場合と、ストッキングを使用して振る場合があるそうです。麹の振り方も、蔵ごと、杜氏ごとで違うと聞いています。(まだ3種類ほどしか実際に見たことはありませんが)。
そのこだわりが直接ではなくても、酒の味に反映されていると思います。

枯らし工程の麹米を少し食べさせていただきました。
吟醸用はコリコリして堅いのですが、今回は吟醸用ではなかったので、
とっても優しく柔らかく、そして甘い(旨い)麹米でした。

歴史を大切にしつつ、変化も必要。それを感じる蔵見学でした。

 

「御代に栄える」日本酒

造り手・飲み手がこれからも共に栄えていけるように、そんな想いが込められている酒。

美味しいお酒とは、「ストーリー性があること」
五感は人それぞれ、すべての人に美味しいと思わせるのは難しい、だから、「2割の方に美味しいと言っていただける酒」、そんなお話を伺い納得。
何かを始めるより、それを継続していくことが何より難しく大切なこと。
そして、造り手には飲み手の顔が、飲み手には造り手の顔が見える酒、そんな言葉も印象に残りました。
これからも美味しい酒造りを継続していくためのこだわりは、必ず飲み手に伝わると思います。

専務の奥様もきき酒師とのこと。
当日お会いできなかったのが、とても残念でした。

15種類の日本酒&梅酒を試飲させていただき、参加9名の好みもそれぞれ分かれ、お気に入りのビンを大事に抱えて昼食&懇親会へGO。
クールなイケメン専務も、日本酒を語らせたら熱い熱い男に変身。
日本酒を愛する面々が揃ったら、それはそれは美味しく楽しい懇親会になったことは想像していただけることと思います。

最後にお忙しい時期に貴重なお時間をいただき、長い時間お付き合い下さいました、北島輝人専務、蔵を経営面から支える山本常務、本当にありがとうございました。
北島酒造様の御代の繁栄を、一同心から願っております。



北島酒造 http://www.kitajima-shuzo.jp/

レポート:榊原洋子

女唎酒師軍団活動レポート