軍団酒プロジェクト『蔵人気分でGO!!』《2日目》



軍団酒プロジェクト『蔵人気分でGO!!』《2日目》

1日目、どうしても都合がつかず、2日のみの日帰り参加となった私。
金曜夜の仕事を終えて帰宅すると、既に夜中1時。
2時間半後に起きるべく、ふたつの目覚ましをセットし2時就寝。
目覚まし無くても起きられた!と自信気に時計を見ると始発の時間。
1時間の寝坊をしてしまい、ダッシュで準備しとにかく急ぐ。
そんな感じで私の仙禽仕込みの朝は始まりました。


1時間弱の遅刻で合流。
天気は快晴。とても気持ちのいい天気でした。
蔵に入ると遅れた私を軍団の住友さんが温かく迎えてくれるも、入口ではきかえる長靴は罰ゲームのように冷たく一気に眠気が吹き飛びました。
極寒の中、日本酒造りをされる蔵人の方には本当に頭が上がりません。

迷路のような酒蔵に入り酒米を蒸している現場で皆さんと合流。
ちょうど朝蒸した蒸米を冷やすところで、昭和40年生まれの機械が唸りながら頑張っていました。




蒸米を冷やしながら小林杜氏が種麹をふりかけます。
その名も「黒判もやし」。食べてもいいというので、躊躇せずにいただきます。朝食です。


食べるとほんのり甘く美味しい。
空腹も手伝い2回も食べてしまいました。




そして、種麹がかかった蒸米がエアシューター(?)の中を旅して、天国のように温かな麹室に移動します。
私たちも移動です。
途中、櫂入れをさせていただきました。
長い櫂をぐっぐっと押しながらかき混ぜます。
なかなか重労働で腰にきます。
タンクのそばに立つと、中で醸されている美味しいお酒たちの香りがふわ~っと漂い、もうその香りといったら。。。
飛び込んでしまいたいと思うほどです。

そんな衝動を抑えながら、酒母タンクに移動をし、こちらもかき混ぜます。

温度調節のために、巨大な湯たんぽみたいなものが入っているのですが、蔵人の方は片手で巨大湯たんぽを回しながら、もう一方の手で櫂を入れるのだそうで、考えただけでも筋肉痛になります。
ここでも待望の試食タイム。
様々な酒母の味見をして、酒度や酸度等も計測します。
串カツのたれと似た要領で(?)、二度づけといいますか、同じ指を違う酒母の味見に使ってはいけないのです。一回一回水で洗わなければなりません。混ぜるのは厳禁なのです。
大絶賛されていたのは甘味やコクがしっかりしていた山廃の酒種。



次は麹室へ。

恐らく全員が一番好きな場所なのではないでしょうか。
消毒液で手をあらい、スリッパに履き替え中に入ります。
神聖な場所感がありますね。
この日は2回麹室に入り、冷やすために切り返すのですが、麹米も気を利かせたのか既に適温に下がっていたため、ちょっとでこぼこをならすだけで終了。
もう1回は切り返しを少ししました。




お米はさらっと硬くパラパラで、酒米独特の感触でした。
そしてほんのり温かく冷え性にはぴったりの仕事でした。


続きまして酒粕詰め。

ひそかにこの日一番の力仕事となりました。
一袋20kgの酒粕を詰め、この子たちは酒粕を利用する業者さんの元へ旅立ちます。

秤がとってもレトロでして、私の心をわしづかみ。


正確に測るのにコツがいるので若干面倒ですが、いい雰囲気を醸し出しています。
この袋詰め、単純そうな作業ですが、酒粕がもろいためボロボロと床にクズを落としてしまいます。
気をつけて綺麗に作業をしないと、様々なところにこびりつき大変な迷惑となるのです。お手伝いのつもりが迷惑になっては元も子もありません。
酒粕袋詰め部隊と掃き掃除部隊と分業制で何とかきれに仕上げ、ひと段落つきました。
お昼は豪華なお弁当。

ほっと一息です。温かいお茶で身体もじんわり解凍されます。
休憩中にお茶を淹れて下さったとっても美人でかわいらしい奥様に大変貴重なお話を伺うことができました。
もう、そのお話が面白くて楽しくて。。。
仙禽さんのお酒は彼女あってのお酒だということが良くわかりました。
奥様、軍団のメンバーにもファンが多いブログもお書きです。

http://blog.livedoor.jp/rosso215blu/

是非ご訪問をお勧めします。
この日はあまり作業が無いということで、食後は麹室で返しをした後、蔵のツアーをしていただきました。(主に2日目から参加した早坂さんと私のために。恐縮です。)
蔵の機械はどれも年季が入っています。

「工場萌え」な方々にはたまらないところだと思います。
何でも聞くとこの機械達、値段も張るので中古で買ったり譲り受けたりするそう。
とはいっても、輸送に莫大なお金がかかることもあるとかで、洗瓶機なんて輸送だけで900万もかかったとか!
しかも良く壊れる手の焼ける子たちだそうです。
私たちが訪問した時は瓶詰めの機械が壊れていて、手作業で対応をされていました。
「いや~時間がかかるんだよね~」と笑う小林杜氏。
もう涙なしでは聞けません。
その後は贅沢にも小林杜氏に質問タイム。



色々な質問に丁寧にお答え頂き、とても勉強になりました。
今回の訪問では、蔵人の皆さんが命を削って美味しい日本酒のために毎日ご苦労されていることが良くわかりました。





それを知るともう一滴も無駄にできません!
仙禽さんには二日間もお時間を頂き、本当にお世話になりました。
限られた人数であれだけの量の質の高いお酒をお造りになっている、それだけで大変なのに、仕込みのお忙しい時に快く私たちを受け入れてくださり、大変感謝しております。
軍団のお酒も仙禽さんに作って頂けて本当に良かったと思います。
また軍団酒の様子を見に伺う予定ですので、とても楽しみです。
仙禽の皆さま、そして軍団とSSIの仕込み体験の皆さま、有難うございました。



2日目レポート:若下 静