Vol.15 昭和レトロと古臭いJAZZが漂う店 よってって ちゃぶだい(さいたま市)


さいたま市のはずれにある良酒醸和「よってって ちゃぶだい」は、JR宇都宮線東大宮駅東口から極近の場所にある。駅から歩くこと1分で辿り着く。
店内は昭和レトロな雰囲気が漂い、そのシンボルであるちゃぶ台が温かく迎えてくれる。壁を飾るモガのポスターもどこか懐かしい気持ちにさせてくれる。
そして店内に流れる古臭いJAZZが、居心地のよい空間を醸している。真空管アンプを通して奏でられるレコードの音は、ますます酒と食を進ませる。



店主目ききの日本酒たち
若い蔵人の醸す酒、小さい蔵でも素晴らしい造りの酒を店主は大切にしている。
主に純米酒にこだわってお酒を仕入れている。
「澤姫」「花陽浴」「花垣」「梅乃宿」「遊穂」「臥龍梅」等々、旨い酒しか置いてない。燗酒もお願いすれば楽しめ、のんべえは嬉しい限り。日本酒以外にも梅酒や焼酎、ビール、ハイボールも楽しめる。
取材をした日、ちょうど「蔵元と語る会」を開催していたのだが、広島県福山市にある若い蔵元「天寶一」さんが来られていた。「天寶一」とは、「天地唯一の宝」という意味だそうだ。その「天寶一」も、もちろん置いてある。
「蔵元と語る会」では、8種類の日本酒が楽しめ、レアな活性濁り酒や、特別農法造賀山田錦55%生原酒などを味わった。
「天寶一」5代目の村上さんの酒造りに対する熱い思いを聞きながら味わう酒は格別だ。
そんなイベントも不定期だが開催している。



旨い料理にも舌鼓
某有名料理店で修業した板長の料理は、旬の素材の味を生かしつつどこか工夫された一品だ。
メバルの唐揚・野菜あんかけは旬のメバルを頭から尾までカリカリ感を楽しめ、酒の肴には最高。
そして板長の大きな手で握られる特大おにぎりは、シメにはもってこいだ。
どの料理にも、みんなに旨いものを食べてほしいという板長の心意気が感じられる。ぜひ「よってって ちゃぶだい」で、旬をおおいに食らっていただきたい。

 

「おかえり」の声に迎えられ一杯
入口の暖簾をくぐると先ず一番に「おかえり」の声が。
「ただいま」と言って7人程のカウンター席に座る。
「よってって ちゃぶだい」は一人でも気軽に立ち寄れ、カウンターはひとり者だけで全席が埋まるほどだ。
入った時は一人でも、カウンター席に座れば顔見知りの者に会い一人ではなくなってしまう。そこからカウンターコミュニティが生まれ、一種の日本酒文化を形成していると言っても過言ではあるまい。
「よってって ちゃぶだい」は、いつも楽しげな声や笑い声であふれている。

なぜかタイムカードでお客を管理
「よってって ちゃぶだい」の特徴というか、面白いところがひとつあるのだが、お客をタイムカードで管理している。
通常タイムカードは従業員が使うものだが、店に入ったら先ずはタイムカードをカチャッ。そして席に着く。もちろん帰る時も忘れずカチャッ。
日数が多い人は首位打者。
時間が多い人は得点王。
合計金額が多い人は浪費大将。
月間と年間で表彰され、賞品も授与されるそうだ。
さて、私も挑戦してみるかな。(笑)

 


よってって ちゃぶだい
埼玉県さいたま市見沼区東大宮5-2-15
(宇都宮線東大宮駅東口から徒歩1分)
048-684-0396
17:00〜25:00
定休日:水
http://chabudai2009.jugem.jp
http://ggyao.usen.com/0005018204

レポート:加藤雅子

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