Vol.11 江戸時代にタイムスリップする賑わいの店 和醸良酒○たけ(仙台市)


江戸の「煮売屋」がコンセプト
今回の旨酒旨店は、杜の都・仙台からお届けします。
目指す店があるのは、仙台駅周辺の喧噪から少し離れた大町。
この界隈は伊達政宗公が仙台に城を構える際、伊達家に従って商人が移り住み「御譜代町」と呼ばれた地域。歴史を携えながらもゆったりとした町並を楽しめるこのエリアに、昨年オープンしたのが「和醸良酒 ○(まる)たけ」です。

居酒屋の原形とされる江戸時代の「煮売屋」をコンセプトにするこの店は、土間の縁台や樽の椅子、屋形船を思わす小上がりの2階と、ひとたび店内に足を踏み入れると、江戸時代にタイムスリップしたような風情ある雰囲気を楽しませてくれます。



酒蔵の経験を生かした細やかな心配り
店主・石山さんは、仙台市内の造り酒屋「森民酒造」で営業を5年経験した後、独立開業。それ故に日本酒に対する心配りは相当なもの。
ラインナップは宮城の「愛宕の松」「日輪田」を始め、日本全国の地酒の中から、これぞと思うものを時期や季節によって常時30銘柄を提供。中でもお好みで 3種類選べる「きき酒セット」(¥1000)の人気が高く、お燗の温度設定も細かく対応してくれます。

そしてお酒と言えば目玉がもうひとつ。全国で2ヶ所しか提供していないというヴァイツェンタイプの「奥州仙台伊達政宗麦酒・生」を味わえるのも魅力!
「やわらかい喉ごしなので、それだけで味わっても美味しいし、当店の場合は日本酒のチェーサーがわりにもお薦めしています。」とのこと。“和らぎ水ならぬ、地ビールがチェーサーに?”と驚きの方は、是非一度お試しあれ!!

飲む相手との距離感を縮める温かな雰囲気
フードメニューは日本料理「なだ万」で10年間修行を続けた親方が担当。「江戸的佳肴のお薦め三品」として「ぬた」「焼き味噌」「味噌豆」など日本酒に合 うメニューが中心で、中でも「鰊の切り込み」(¥700)は絶品!思わず顔がほころんでしまう美味しさです。いずれのメニューも素朴だけれど手をかけ、お 財布にも優しい価格設定になっています。



ビジネスマンや若い女性グループ、一人客と客層も幅広く、共通するのは通う度に愛着がわき、安心して酔いに身を任せられるという心地良い空間だということ。
「和は良酒を醸す」、そして「良酒は和を醸す」。人との和やかな絆を育み、見知らぬ客同士の距離をも近付ける…そんな「○たけ」で、江戸気分を満喫して頂ければと思います。

和醸良酒○たけ
宮城県仙台市青葉区大町2-4-1
022-266-5541
17:30〜24:00(LO 23:30)
定休日:日祝
http://www.w-marutake.com/

レポート:早坂久美

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